暗号資産(仮想通貨)市場

最近は暗号資産(仮想通貨)市場で混乱がおきています。

事の発端は、ステーブルコインのテラUSD急落を引き金に幅広い仮想通貨が売られ、仮想通貨市場で24時間に2000億ドル、日本円で約26兆円余りが消失したとの報道からです。

また、昨日の5月12日には同じステーブルコインのテザーもドルとの連動から逸脱して下落しました。

仮想通貨市場は、本日5月13日はやや落ち着ついてきました。

仮想通貨市場の混乱は、これから投資を始めたいという日本の個人投資家の心理に悪い影響を及ぼしてしまうと思います。

ホームページマーケティング研究会の仮想通貨の勉強では、与沢さんの言うように長いスパンでモノを見て、短期の乱高下で一喜一憂しないようにという考え方で見ていこうと考えています。

仮想通貨ルナの問題が上場投資商品(ETP)にも波及しています。

問題に見舞われた仮想通貨ルナに連動するETPの価格はほぼゼロとなってしまい、ETPとして過去最大の急落となっていると思われます。

5月12日の取引で「21シェアーズ・テラETP」は99%安の0.002スイス・フランに下落しました。
そして、先週末の5月6日は22.29フラン引けでした。

ルナが関連するステーブルコインのテラUSDがドルとの連動(ペッグという)を失ったことで、ルナに売りが殺到してしまった形です。

仮想通貨ではないですが関連してということで、投資本で大もうけした厚切りジェイソンさんが全ツイート削除していました。

ガチで損切りしてそうとみている人もいます。また、本人は絶対にホールドしてるし、積立継続してるとみている人もいます。

厚切りジェイソンさんは、米国株のインデックス買ってただけですが、こういう乱高下があると買い煽りだの売り抜けだの言われて叩かれるということです。

個人的には、相場はこういう時もある。でも経済は右肩上がりと信じるならば、自己責任であるが投資は継続すべきというのが基本で、それを個人がどう判断するのかということだと思います。

ちなみに5月12日付で仮想通貨相場はかなり下落しています。

半年前100ドル分のビットコインを購入した人、現在、約44ドルになっています。
半年前に100ドル分のイーサリアムを購入した人は、今、約42ドルになっています。
半年前に100ドル分のリップルを購入した人は、今、約30ドルになっています。
半年前に100ドル分のソラナを購入した人は、今、約20ドルになっています。
半年前に100ドル分のドージコインを購入した人は、今、約30ドルになっています。
半年前に100ドル分のテラを購入した人は、今、約70セントになっています。

関連記事:時価総額4兆円のルナ、一夜で価値ゼロに ステーブルコインUSTはなぜドル連動が崩壊したのか

5月13日朝時点でルナの価格は2円。
5日前には1万円を超えており、99%以上下落した。まさに壊滅的な状況にある。
4月には時価総額が5兆円を超え、仮想通貨全体のランキングでも10位に入っていたルナは、将来有望と見られていた。
今回のルナの暴落は、ステーブルコインであるテラUSD(UST)で起きた異変がきっかけだ。
ステーブルコインとは法定通貨と価値が連動するように設計された仮想通貨を指す。
USTでは、米ドルの価値と連動するよう作られていたが、5月10日に入って急落。
一時は1USTが0.3ドルまで下落し、連動が完全にはずれてしまった。
なぜ、USTはドルとの連動が外れてしまったのか。
それを探るには、USTがどんな仕組みでドルと連動しているのかを知る必要がある。
 通常、テザーUSD(USDT)やUSDコイン(USDC)などのステーブルコインは、裏側に同額の法定通貨を保有することで、価値を保証している。
発行元には必要なドルが保管されていて、1USDCを発行元に持っていけば、1ドルで買ってくれる。
これが、ステーブルコインの価値をドルに連動させる仕組みだ。
 一方で、USTでは法定通貨を保有するのではなく、仮想通貨のルナを準備金として用意したところに工夫があった。
つまりUSTを持っていけば、時価で1ドル相当のルナがもらえるわけだ。
 もしUSTが0.9ドルで売られていたら、それを買ってルナに替えれば、1ドル分のルナが手に入る。
これはノーリスクで0.1ドルを手に入れられるということだから、USTが1ドルを下回っていたら、たちまち買い手がついて1ドルまで上昇するはずだ。
こうした行動をアービトラージといい、アービトラージを行う人によって平常時はUSTが1ドルを維持していた。
 クラッシュ直前のUSTの発行量は185億ドル(約2兆4000億円)分。
一方でルナの時価総額は300億ドル(3兆6000億円)前後で推移しており、仮にUSTがすべてルナに替えられてもルナには余裕があるはずだった。
 ところが5月10日に入ってすぐ、USTの価格はドルとの連動を外れて下がり始める。
数時間後には0.7ドルを切り、連動は失われた。
 きっかけは不明だ。
「こういうもののきっかけは分からない。誰かが仕掛けたのか、同時多発的に起きたのか」とMr.H氏も言う。
 USTの価格が下がれば、それを買って1ドル分のルナに替えようとする動きが起きる。
先に書いたアービトラージ、UST価格を維持する仕組みだ。
ところが、アービトラージャーは手に入れたルナをすぐに売却する。
ルナ自体も仮想通貨であり、価格が安定していないからだ。
 するとどうなるか。
USTには買い圧力がかかり価格が上昇する一方、ルナはアービトラージの都度売却されることになり売り圧力がかかる。
タイミングの悪いことに、ルナは5月5日あたりから価格が下落傾向にあり、時価総額は196億ドル(約2兆5400億円)とUSTの発行量に近づいていた。
 そこに5月10日、USTの価格下落を発端とした大規模なアービトラージが重なり、ルナの売り圧力はさらに増していく。
結果、ルナの時価総額は急減し、10日の終わりには約100億ドル(約1兆3000億円)まで減少した。 ルナの時価総額が減少するとどうなるか。
「USTの総発行量よりもルナの時価総額のほうが低くなった。
となると、USTを持っている人は、さっさと手放したくなる」(Mr.H氏)
  これはいわばデジタル版取り付け騒ぎだ。
ステーブルコインがステーブルである理由は、いざとなったら発行元が同額の法定通貨に替えてくれるところにある。
だから、ステーブルコインの発行額と同額以上の法定通貨が裏側にあれば安心できる。
ところがUSTの場合、裏付けとなっているのが法定通貨ではなくルナという仮想通貨だった。
これは、USTの特徴であると同時に最大の課題でもあった。
ルナの価格が下落すると、USTの価値を保証できないからだ。
 価値が維持できないと思われたコインは、一斉に売られる。
185億ドル分のUST保有者は先を争って売却に走った。
市場で売却すれば1ドル以下でしか売れないので、1ドル分のルナに替えて、ルナを売却したわけだ。 こうなるとUSTもルナも下落が止まらない。
ルナの価格が下落すれば、ますますUSTの裏付け資産としての価値も低下し、「もしかしたらドルとの連動が回復するかも」と考えていた人の期待も裏切ることになる。
 5月12日夕方時点で、ルナの時価総額は6億8300万ドル(887億円)まで減少した。
当然ながら、185億ドル分のUSTの裏付けとなるはずもない。
UST価格は乱高下し、一時は0.3ドルまで下落、現在は0.5ドル前後となっている。
 今後、USTとルナはどうなってしまうのか。
ルナを運営するテラの非営利組織「ルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)」は、ルナの価格維持のためにビットコインを基金として保有していた。
売り出したルナを原資に購入したもので、時価で35億ドルを越えるといわれる。
 ルナが急落した際にはこのビットコインを使ってルナを買い支え、構造的な弱点をカバーする計画だった。
しかし、「買い支えには全然足りない。買い支えるという言い訳でポケットに入れられるようにビットコインを買っていたのではないか」とMr.H氏は言う。
別の報道では、すでに買い支えのためにビットコインを使い切ってしまったともいわれる。
いずれにせよ、買い支えには十分ではなかったようだ。
 Mr.H氏は、ルナもUSTもこのまま価値がゼロまで落ちると見ている。
USTとルナの価値はステーブルコインを実現することで、それが失われたなら何ら価値はないからだ。価格としては、最後に成立した取引額を表示するため、完全なゼロにはならず、0.1ドルとかそうした値段は残るだろう。
しかし、実際に0.1ドルで買い手がつくわけではなく、流動性が失われた状態になる可能性が高い。
 今回、発行額2兆円を越える規模のステーブルコインが一夜にして壊滅した。
ではほかのステーブルコインは大丈夫か?
 まず実際のドルを裏付け資産として保有しているテザーUSD(USDT)とUSDコイン(USDC)は別格だ。
一時はUSDTに裏付け資産が本当にあるのかという疑義が取り沙汰されたこともあるが、現在は監査が行われ、また米政府の規制の下にある。USTのように裏付け資産のスパイラル的な減少は、原理的にあり得ない。
 ではUST同様にアルゴリズムによってドル連動を保証するステーブルコインであるDAIはどうか。
DAIも直近60億ドルを発行しており、時価総額16位に付けている。
Mr.H氏はDAIについて、USTとの違いは「担保率が150%以上と高いこと、また担保のほとんどがUSDCとイーサ(ETH)であること」だと言う。
つまり、法定通貨を裏付けに持つUSDCや、分散型アプリケーションの基盤であるETHを担保としていることで、ルナとは安定度が全く違うということだ。
 今回の事件から教訓を導くのは、簡単そうで難しい。
USTは法定通貨の裏付けなしに法定通貨と価値を連動させるという実験だったが、それは結局うまくいかなかった。
保有者にとっては不幸な出来事だが、新たな価値を創造しようという仮想通貨のダイナミズムの失敗例の一つだともいえる。

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